（１）フォレスターうじの誕生
私たちのサークル「フォレスターうじ」は、平成9年（1997年）6月1日に宇治市で誕生しました。サークルができた発端は、平成8年に京都府地方振興局農林課が「交流の森林づくり事業」制度を宇治市に適用し、宇治市が平成9年度事業として市民の参加による「健全な森林づくり」を図ることになったことです。宇治市が市有林（天ケ瀬森林公園や金井戸地区など）を活動の場として提供し、森林事業、森林とのふれあい、椎茸づくり、炭焼きなどの各種体験への参加を通じて、「自然を守り育てることの大切さを啓発する場」を立ち上げることになりました。宇治市が一般市民を対象に平成9年4月に50名を募集したところ２０７名の応募があり、その中から50名が選ばれて「フォレスターうじが結成されました。その後、宇治市の助成・指導の下、森林でのいろいろな活動を展開してきました。平成13年度から市による運営から独立し、自主活動の森林ボランティアとして、また、京都府山城広域振興局の技術と安全の指導を受けながら天ケ瀬森林公園を主なフィールドとして活動しています.。
（２）天ケ瀬森林公園 天ケ瀬森林公園は、天ケ瀬ダム（昭和39年竣工）の東側に位置し、面積は約９０ha、標高３３２ｍの槇尾山を頂点とし宇治川に面する南向き斜面の一帯です。昭和４１～59年生のヒノキ林が約２１haあります。京都府によって槇尾山「生活環境保全林」として整備され、昭和63年4月24日に開園しました。この時に四季折々の花の咲く木、実のなる木、紅葉・黄葉する木などが各所に植えられました。現在は宇治市農林茶業課が管理しています。宇治市役所のホームぺージでは、「この公園は、皆さんに気軽に利用できる保健休養の場を提供したり、また森林を積極的に守り育てることによって生活環境を良好に保つために、「生活保全森林」として整備されたものです。皆さんが身近に自然を接することができるよう、約90ヘクタールのうち、約35ヘクタール区域に、四季折々の花の咲く木や実のなる木を植栽するとともに、遊歩道、便所、休憩所、展望施設などを設置しています。」と記載されています。遊歩道を組み合わせて、ファミリーコース（約２ｋｍ）、森林体験コース（約３ｋｍ）、健脚コース（約５ｋｍ）などのモデルコースが設定されています。2018年の台風被害により東側の一部は閉鎖され、倒木も残っています。また、天ケ瀬ダム再開発事業の工事により、ダムからのアクセス道は閉鎖されています。（2021年6月現在）
（３）現在の活動（2021年度）
毎月第３日曜日の９:３０に自由広場横のログハウス前に集まり、概ね１５:３０ごろまで活動しています。
現在、会員数23名 後援会員数11名
主な活動は以下の通りです。
① 遊歩道周辺の整備による景観改善（枯れ木、倒木の処理,枯れ枝などの整理（桟積）、道の補修など）
② 京都大作戦の森に植樹したモミジ、ヤマザクラ、クリの木周辺の整備 （下草刈、防鹿柵補修など）
（FM京都主催の京都大作戦2008,2009における緑の募金により植樹を行ったのが始まり） ③ どんぐり苗木育成と植樹
④ 自然観察会、森のコンサート、研修旅行などのレクリエーション、森林ボランティア体験会などの開催
⑤ 太陽が丘緑化のつどい、アクトパル秋のひろば、宇治橋通わんさかフェスタ、宇治市農林まつり、宇治環境フェスタなどに参加
⑥ 宇治市地球温暖化対策推進パートナーシップ会議（ｅｃｏット宇治）との連携
⑦ 「森なかま」（京都府立大学森林ボランティアサークル）との連携
今後は、森林浴、木工、椎茸栽培、など、参加する人が楽しめる活動も増やしていくことを検討しています。興味のある方、経験・知識のある方の参加をお待ちしています。
（４）受賞など ◇ 京都府知事賞 「新世紀かがやき交流賞」（平成19年） ◇ 宇治市長表彰 「地域社会貢献賞」（平成21年） ◇ 林野庁長官表彰 「第23回森林レクリエーション地域美化コンクール」（平成23年） ◇ 三菱UFJ環境財団 支援認定
コンタクト フォレスターうじ 事務局 木曽 宗統 090-9270-0763 / kiso-m@tulip.ocn.ne.jp
